まふまふxヒカキン NHKで対談

2019年10月19日深夜、NHK『ひきこもりからドームへ ネット時代の先駆者・まふまふ』という番組が放送されました。

歌い手の「まふまふ」(登録者数202万人)の魅力に迫った番組で、番組内では「ヒカキン」(登録者数776万人)と対談しました。

まふまふは今年6月に西武ドームで歌い手初の単独ドームライブを開催。
来年3月には東京ドームでの単独ライブを開催予定です。
11月から放送されるポケモンシリーズの新アニメのオープニング曲を担当するなど、歌い手界の第一人者として活躍の幅を広げています。

動画投稿をはじめた理由

ヒカキンは、子供のときは学校が終わった後は友達とワイワイ遊ぶよりも、パソコンやネットが好きだった話します。

家でチマチマやるほうが楽しくて、(中略)
文化祭とかで披露するよりネットに動画投稿するほうが好きなんですよ

これにまふまふは、「超わかります」とうなずき、

音楽って路上ライブやれよとか、小さいライブハウス回っていくのが正義みたいなあれがあったんですよ。
もう、人と話すの嫌でライブにだって行けなかったし、そういう人間でも楽しめるコンテンツでみんなでコメントして盛り上げて、それにすごくこう自分の居場所を見つけたというか、居心地の良さを見つけて。

この話を顔を歪ませて聞くヒカキン。
まふまふが「なんなんすか? さっきから」と突っ込むと、

うれしいなと思ってなんか。
普段同じことを思ってる人と一緒にしゃべるのがはじめてかもしんないなと思って。

と語りました。

自分の行く先を他人に任せるのは怖い

番組は、まふまふの音楽創作部屋を訪れ、楽曲の作成の様子も紹介します。
4畳半の創作部屋に、1日10数時間籠もりきりになることもあるそうです。

まふまふは作詞、作曲、編曲、録音から、通常は専門スタッフがおこなうエディット、ミックス、マスタリングまですべてを自身で手掛けます。
動画の映像についても、絵コンテを用意して動画クリエイターに細かい指示を出すとのこと。
依頼する際には文字が出るタイミングまでイメージしているそうです。

事務所に所属せず、1人で活動する理由についてまふまふは

自分の行く先を他の人に舵を任せるのがやっぱりちょっと怖いなと思ってて。
せっかくこういった活動って自分始動で始めたものですから、最後まで自分の活動は自分で面倒を見ようかなっというところがあります。

と語りました。

投稿前には吐きそうになる

動画投稿にプレッシャーがあるか、まふまふが尋ねると、ヒカキンは

いやぁもうプレッシャーの塊っすよ

と笑います。
何本か動画の再生回数が伸びなかっただけで、

ヒカキン、オワコン。
「悲報、ヒカキンさんの動画が伸びない」みたいなニュース、パーンとすぐ出るんですよ。

と笑い、

そこは何クソ的な感じですよ。
意地でどこまでいけるかみたいな。

と語りました。

まふまふも作品のクオリティ意地には相当なプレッシャーがあるようで

投稿する1時間前ぐらいはいつも吐きそうになりながら、投稿しなきゃ投稿しなきゃ

と語ります。
それをどう乗り越えるのかヒカキンが尋ねると、

(まふまふ)いやもう、吐くか
(2人とも笑う)
(ヒカキン)ガチの、ほんとにそこまで行くんすか
(まふまふ)あ、ガチですね
(ヒカキン)ヤバ

と、ヒカキンも驚くほどのプレッシャーがあるようです。

暗い歌詞を書き続ける理由

まふまふの楽曲は、暗く重い歌詞が特徴でもあります。

その理由は自分が受けていたイジメだと明かすまふまふ。

ひどいイジメを受けてたことがあって、まぁそれは散々なもので、すごいひどかったんですけど

「世の中にある曲って明るいものばっかり」な中、あるとき「すごく暗い曲を歌うアーティストがいることに気づいた」そうです。

誰にも救われないような気持ち、この苦しいっていう気持ちをなんでこんなに歌ってくれるんだろう、それがすごくありがたくて、救われて、そこから本当に音楽が好きになっていったかもしれません。

と原点を語ります。

世の中に絶望することも、人を嫌いになることも、死にたくないよっていうことも、それ何でかって言うと、ほんとはこの世界が好きだからだと思うんですよ。
本当は大事だから、こんな世界っていうんだと思うんですよ。
自分にとって大事だと思っていた言葉が、視聴者さんにとってもそうなり得るなら、これからも書いていきたいなと思いました。

人の轍は歩けないですね

ヒカキンは今後の目標を「どれだけ先陣きって続けられるか」と語ります。
どんな業界にも師匠や先人がいると言い、

僕らってまだないから、どこまでマイ・ウェイを行けるか

自分たちは「1周目を走って」いて、「我が道をどこまでいけるか」と語ります。

まふまふも

人の轍は歩けないですね。切り開いていかねば。

と共感します。

ネットの時代だからこそ誰にでも、何にでもなれる

ネット世代の若者に伝えたいこととしてまふまふは

結局努力は必要だし、どこかでつらい思いをすることとか壁にぶつかることが絶対にあるんですけど、ネットの時代だからこそ誰にでも、何にでもなれると思うんですよ。
インターネットのお陰で誰にでも可能性があるなと

と語り、ヒカキンも「やってみたらいいじゃんっことですね」とネットの可能性に共感します。

最後にまふまふは「まふまふを形成するもの」について

まふまふを見る側の人達もまふまふを形成してると思ってて、ともにここまで来たというか
僕は曲を作ってそれを視聴してくれることで、ともに東京ドームまで歩んできたので
ある種一緒に活動しているようなもんですかね

と語りました。

日本のYouTube界を代表する2人の対談。
番組タイトルにも「ひきこもりからドームへ」とありますが、“陰キャ”の2人が視聴者の共感を呼び、トップを走るに至ったというのは時代を象徴する出来事のように思えます。

視聴者から絶大な支持を受ける2人ですが、おそらくネット以前の時代では成功する可能性は少なかったでしょう。
「ネットの時代だからこそ誰にでも、何にでもなれると思う」という言葉には、2人の才能を埋もらせずに世に出したYouTubeやインターネットの力を感じさせます。