メンタリストDaiGo、
京アニ実名報道に激怒「NHKには二度と出ない」
2019年8月27日に行った生放送で、メンタリスト「DaiGo」(登録者数130万人)が、放火事件の被害者の実名を報道したメディアに対して怒りをぶつけました。
京都アニ放火事件、被害者の実名を報道したメディア
7月18日、京都府にあるアニメ制作会社「京都アニメーション」の第一スタジオに男が侵入し、ガソリンをまいて放火するという痛ましい事件が起きました。
この事件によって35名の尊い命が失われ、34人が負傷したと各メディアは報じています。
これまでの被害者の実名は一部しか公表されてきませんでしたが、27日に一転し残る25人の実名が公表されました。
実名を公表したNHKは、
NHKは事件の重大性や命の重さを正確に伝え、社会の教訓とするため、被害者の方の実名を報道することが必要だと考えています。そのうえで、遺族の方の思いに十分配慮をして取材と放送にあたっていきます。(NHK「『京アニ』 死亡した25人の名前公表 京都府警」)
として、実名報道は必要だとの考えを示しました。
毎日新聞も、実名の公表について、
毎日新聞は、事件や事故の犠牲者について実名での報道を原則としています。亡くなった方々の氏名を含め正確な事実を報じることが、事件の全貌を社会が共有するための出発点として必要だと考えます。遺族の皆様への取材に関しては、そのご意向に十分配慮し、節度を守ります。(毎日新聞「京アニ放火犠牲者、残る25人実名公表 京都府警 葬儀待ち遺族に説明」)
としています。
DaiGo、実名報道に怒り
かつて、自身の母親を癌で失った経験から、放火の被害者の気持ちが分かる、と話すDaiGo。
そんな彼にとって、今回の実名報道は怒りを禁じえなかったようです。
そういうことをこれから京アニの犠牲者抱えて生きていくんですよ。
それをね、それをほじくり返して金に変えようっていうやつら、僕は本当に許せない。大事な人との、特に亡くなってしまった、二度と取り戻すことのできない大事な人との思い出を踏みにじる、これが僕、一番重い罪だと思うんですよ。
また、こういった配信はテレビでの活動に悪影響を及ぼす恐れがありますが、DaiGoは
こういうことするNHKには二度と出ません。
二度と出ません、一千万積まれても絶対出ない、っていうくらいキレてます。
NHKをはじめ、今後テレビに出演できなくなってもいい、との覚悟を見せました。
なぜ実名報道は行われたのか
被害者の実名が報道されることで、誰に利益があるのでしょうか。
これに対するDaiGoの答えは、「マスコミ」でした。
誰が知りたい?マスゴミですよ。
書くことが無くなったから、一人ひとりの傷ついた体験とかをお涙ちょうだいで書いて金を稼ごうとするネタが無い記者とか、そういう奴ら。
プライバシーを侵害して得するのは、クソ記者だけなんですよ。
一方で、被害者の遺族にとっては
僕が被害者、遺族だったら、2回自分の大事な人を殺されたように感じます。
1回目は理不尽に殺人犯に殺され、2回目は心が無い人に心をえぐられるわけですよ。
大事な人との思い出を無理やり引っ張り出されて、それを記事にされて、写真撮られて金に変えられるんですよ。
これ、亡くなった人たちが望みますかって話ですよ。
と、被害者との大事な思い出を踏みにじられてしまうだけ。
本当に許せないと、DaiGoは涙ながらに語りました。
そして、そういう行為を行うマスコミについて、
人の死を、亡くなってしまった大事な人との思い出を、踏みにじるのが公共放送なら、そんなものはいらん。
さも大義名分化のようにやってるけど、もう自分たちの利益のことしか考えてない。
と強く批判しました。
マスコミは人の気持ちが分からない
DaiGoは、自身が得意とする心理学的な視点からも、実名報道を行ったマスコミを分析しました。
既得権利者は、人の気持ちが分からんのですよ。
権利者っていうのは、共感能力が低下するんですよ。
マスコミとか、権力者に守られてると思ってる奴らもいるんですよ。こういう奴らは共感能力が低下します。人の気持ちが分からなくなるんですよ。
自分の家族が無残に殺されて、それをよってたかって金にしてる奴らに対してどう思うかなんて、簡単に考えられるじゃないですか。
この程度も分からないやつらが、マスコミとして記事を書き、報道してるんですよ。どう思います?
DaiGoは、実名報道を行ったマスコミは「人の気持ちが分かっていない」と主張。
放送の中では、熱くなりすぎたのか
サイコパスな行動をとってる記者とか、こういうこと記事に書いてる記者をですねTwitterとかでも特定班とかいるじゃないですか。
いまこそ皆さん活躍するべきですよ。(中略)
記者を吊り上げるくらいのことをしても罪にならないと思います。自分の大事な人が無残に殺されて、それを金稼ぎのネタとしてつかわれたらどう思います?その記者を殺してやりたいと思いません?僕なら思いますよ。
遺族の方が見ていて、そういうしつこい記者がいたら、僕が社会的にそいつを抹殺するお手伝いをしますんで、いつでも言ってください。
との過激な意見まで飛び出しました。
こういった発言について、DaiGoは後日、コメント欄で「昨日は感情的になりすぎてすみませんでした。」と謝罪しています。
得られたスーパーチャットは全額募金
生放送中は、多数の視聴者から共感の声、そしてスーパーチャットが寄せられました。
寄せられたスーパーチャットについて、DaiGoは
ライブ中に皆さんからいただいたスーパーチャットは全て京アニさんへ寄付いたしました。
と、全額寄付したことを公表。
スーパーチャットの一部はYouTubeに差し引かれることとなっていますが、その差し引かれた分も「僕のYouTube動画の広告収益で補填」したうえで寄付したようです。
登録者数は1日で3万人増加
この動画の公開後、DaiGoのチャンネル登録者数は急増。
8月27日22:00時点では127万8150人でしたが、28日14:30時点では130万5600人と、3万人近く増加しています。