東大生YouTuberが最強インスタ映えの“光るタピオカドリンク”を開発
2019年9月15日、クイズ系YouTubeチャンネル「QuizKnock」(登録者89万人)が、「【インスタ映え】東大生が本気で光るタピオカ作ってみた【料理】」という動画を投稿しました。
QuizKnock Lab
東大生が高度な知識を活かし、まだ世にないものを作る企画の“QuizKnock Lab”(クイズノック・ラボ)。
今回の企画は、“光るタピオカ”。
最近“インスタ映え”やタピオカが空前のブームですが、
タピオカドリンクの見た目ってそんなに映えるか?
茶色の中に黒沈んでるだけだよね
と、QuizKnock的にはそのままだと映えない、と考えているそう。
タピオカが光ったら見た目がよくなりもっと映えるのではないか?という発想から今回の企画が生まれたそうです。
QuizKnockは以前にも、“光るそば”という企画をしています。
これは残念ながら失敗に終わりましたが、今回のタピオカでリベンジを果たそうと考えているようです。
タピオカが黒い理由から
まず、QuizKnockはタピオカの構造に着目していきます。
タピオカはなぜ黒い?という質問に対し、
カラメルとか黒糖が入っているから
と答える川上。
今回もそばの時と同じく、リポビタンDとトニックウォーターを用意しています。

光らせる際にはブラックライト(紫外線を照射できるライト)を用意。
リポビタンDに光を当てると黄色に、トニックウォーターの場合は青に光ることをおさらいします。
カラメルや黒糖の代わりに、これら光る液体を粉に混ぜて作れば光るタピオカができるのではないかと仮設を立てます。
光るタピオカを作っていく
そして、今回はタピオカを片栗粉から作ることに。
本来タピオカはキャッサバのデンプン(スターチ)から作られますが、ジャガイモのデンプンである片栗粉で作っても問題ないそうです。
これを30gほど計り、2つ用意します。
次にリポビタンDとトニックウォーターを30gずつ計り、レンジで1分半ほど加熱します。温まっている方が混ざりがいいためです。
そして、粉と液体を混ぜ、団子の要領で市販のタピオカのサイズにこねていきます。
こねたら、粉に混ぜた液体と同じ液体で茹でていきます。

玉がすべて浮いたら弱火にして更に15分茹で、ボウルに移して20分蒸らします。
ついに、完成です!
本当に光るのか?
前回のそばの失敗を踏まえ、今回は本当に光るのか?まずはタピオカ単体でブラックライトを照射してみます。
うまくいけばリポビタンDを混ぜたタピオカは黄色に、トニックウォーターを混ぜたタピオカは青に光るはずですが…


見事!予想通り上手く光らせることが出来ました。
超“インスタ映え”ドリンク
では次に、本来の商品はタピオカ“ドリンク”なので、それぞれの液体を入れた上で光らせるとどうなるのか?検証していきます。
しかし、より映えるドリンクにするために、
リポビタンDを混ぜたタピオカ×トニックウォーター
トニックウォーターを混ぜたタピオカ×リポビタンD
と、粉に混ぜた液体とドリンク用の液体を掛け合わせてみたらどうかと須貝が提案します。

その提案を受けやってみたのがこちら。
リポビタンDを入れた方はそこまで見た目が良くないようですが…
では、これら2つにブラックライトを照射してみると、

トニックウォーターを混ぜたタピオカ×リポビタンDの方はリポビタンDの黄色が強くて青が上手く発色しませんでしたが、リポビタンDを混ぜたタピオカ×トニックウォーターの方はかなり映えるものになりました!
これを見たメンバーも、
こんなにキレイになるんだね
水族館感が良い…
と絶賛しています。
ちなみに水族館やカラオケボックスでは同じ効果を狙ってブラックライトを使用しているところがあるそうです。
今日の原理
最後に、種明かしとして今日の“光るタピオカ”の原理について解説していきます。
今回の企画は「蛍光」の仕組みを活かしたものになります。
蛍光とは、外から受けた光を蓄えてそれを放出することで、物質自体が光るわけではありません。
リポビタンDには“ビタミンB2”、トニックウォーターには“キニーネ”という蛍光物質が含まれています。
光を当てるとビタミンB2は黄色に、キニーネは青に光るわけですね。
また、それぞれの蛍光物質の構造式も紹介しています。

メンバー曰く、六角形(ベンゼン環と言います)が繋がった構造をしていると、色を出しやすく、光を吸い込みやすいそうです。
そのため、化学専攻の人はこういった構造式を見ると「色が出るかも…」と思ったりするなど、ちょっとした豆知識も披露しました。
最後に、見た目の良かった「リポビタンDを混ぜたタピオカ×トニックウォーター」のタピオカドリンクを味見してみることに。
見た目は良く食感も似ていますが、残念ながらそこまで美味しいものではなかったようです(笑)