美人YouTuberてんちむが紹介した“痩せる注射“に非難殺到

てんちむ」(登録者数87万人)の投稿した動画をめぐり、ネット上では非難が殺到しています。
(↓てんちむTwitterより)

「痩せる注射」が危険、と批判殺到

2019年9月13日、てんちむは「痩せる注射を1ヶ月打ったら痩せるの?」を投稿しました。
この中でてんちむは、“痩せる注射“として、糖尿病治療薬の「ビクトーザ」を1か月間打ち続けると宣言。
自ら注射を打つシーンもありました。

健康な成人女性であるてんちむが、ダイエットを目的に糖尿病治療薬を注射したということで、視聴者からは疑問の声が上がりました。
注射する際に注射する際に“空打ち“(注射器内の空気を抜くこと)が行われていないなど、てんちむの注射に対する知識の欠如なども見られ、Twitterでは

「TAクリニックの痩せる注射普通に危険だと思うからまじでやめて欲しい」
「てんちむ健常者なのに痩せる注射とかいってインスリン打つの?お前それがどんな人のために作られたものかわかってやってんの?お前のその安易なステマで色んな女子に健康被害出たらどう責任取るん?」
「てんちむ好きだけど案件だとしても痩せる注射の動画さすがにwww 健康なのに痩せる為にビクトーザ打つのは危険だし血液検査もなし、空打ちなしリキャップ(注射器のキャップをし直すこと)も色々アウト」(Twitterより)

と、てんちむの行為を危険であると非難するコメントも寄せられています。
80万人を超える登録者を持ち、YouTuber界でも屈指の美貌を誇るてんちむの真似をする若者が現れることを懸念する視聴者も多数いました。

こういった批判をうけ、てんちむは現在動画を削除しています。
13日以降も撮りだめと思われる動画を投稿してはいるものの、20日までに削除したことについてのコメント等はしていません。

美容クリニック監修、案件だった?

動画にはてんちむにビクトーザを処方した「銀座TAクリニック」の医師も出演し、注射の効力を説明するシーンもありました。
この銀座TAクリニックのウェブサイトを確認すると、

銀座TAクリニックは、エイジングケアに特化した美容外科・美容皮膚科のクリニックです。

とあり、痩身のサポートとして、ビクトーザに代表されるようなGLP-1製剤の提供も行っていることが確認できます。

銀座TAクリニック

インスリン注射ではなかった

今回てんちむが注射した、ビクトーザことGLP-1受容体作動薬。
Twitterやネットニュースでは、この薬を「インスリン注射である」とする声もありますが、実際のところは違うことが分かっています。

膵臓からのインスリン分泌を促し、分泌されたインスリンによって血糖値を下げる薬
・糖尿病は血糖値が高い状態で、この状態が続くと様々な合併症がおこる
・インスリンは血糖値を下げるホルモンであり、GLP-1という物質などの作用により膵臓から分泌される
・本剤はGLP-1と同じような作用により、膵臓からインスリン分泌を促す

本剤はGLP-1受容体に働き、GLP-1と同じような作用によってGLP-1受容体を活性化させることでインスリン分泌を促し、血糖値を下げる作用をあらわす。
(日経メディカル「GLP-1受容体作動薬の解説」)

こういった薬剤は一般的に2型糖尿病治療のために使われており、ビクトーザやバイエッタ、リキスミアといった名前で処方されています。
インスリンを安易に投与すれば、低血糖により命に関わる症状を引き起こす危険性がありますが、あくまでGLP-1受容体作動薬はインスリン分泌を促す薬剤で、インスリンそのものを注射しているわけではありません。
糖尿病情報センターでも「単独の使用では低血糖の可能性が低い注射薬です。」と紹介されています。(参考:糖尿病情報センター「血糖値を下げる注射薬」)

日本では未承認ですが、アメリカでは肥満治療薬として承認されており、国内でも保険適用外の自費診療での処方は可能となっています。

とはいうものの、GLP-1受容体作動薬も重大な副作用を起こしかねない薬であり、てんちむが安易に「痩せる注射」というフレーズで気軽に使える印象を与えてしまったことは、批判を受けてしかるべきでしょう。

 

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