DaiGoの“宿題不要論”に物議。
教育系YouTuberらがこぞって反論

メンタリスト「DaiGo」(登録者数171万人)がアメリカの論文を参考に“宿題不要論”を説いたことに対して、教育系YouTuberや“物申す系”YouTuberらが反論、対立の様相を呈しています。

DaiGo、宿題不要論を語る

2019年9月25日、「【衝撃】宿題が無意味であることが科学的に証明されている件【ゆたぼん君は若干正しい】」を投稿しました。
この動画の中でDaiGoは、アメリカのデューク大学のハリス・クーパー教授の論文を参考に、

学校には行った方がいいけど、宿題はやらなくていいです。科学的には。
論文の研究チームはこのように述べてます。「宿題を出すことをですね、(法律で)禁止したほうがいいんじゃないか」ってですね。

として、宿題は不要であると説きました。

DaiGoの発言は「内容がめちゃくちゃ」

この動画に物申したのが、大手進学塾で塾講師をする「華眼鏡」(登録者数65人)や、広島大学大学院で教育文化学を専攻するVTuber「SDGsマン」(同4,300人)といった、教育現場に身を置くYouTuberたち。

2019年9月27日、華眼鏡は動画で「DaiGoの発言はハリス・クーパー氏の元の論文とはずれている」と指摘。
また、SDGsマンは9月28日に投稿した動画の中で、論文が非常に古いことや、アメリカの研究結果を日本の教育現場にそのままあてはめようとしていることなどから「DaiGoの発言はでたらめだ」と酷評しました。
物申す系YouTuberの「えらてん」(同15万人)や「みずにゃん」(同18万人)も引用ミスを指摘する動画を投稿してDaiGoを批判していました。

DaiGo、謝罪するも…

これらをうけ、DaiGoは10月27日に「私は間違いを犯しました【今回の騒動について】」を公開しました。
この動画の中でDaiGoは、中高生に対する宿題にはある程度の効果は認められるものの、小学生の宿題は“エビデンス”がないとして「宿題よりも優先すべきことがあるのではないか」と主張。
一方で、先の動画における発言は「勇み足だったというかちょっと言い過ぎな点があった」として謝罪しました。

DaiGoの謝罪で収束するかにみえた今回の騒動ですが、その後も物申す系YouTuberを中心にDaiGo批判は続きます。
DaiGoがホームレスとペットの命の重さや、医学的なサプリを取り扱うたび、えらてんをはじめとしたYouTuberが反論動画を投稿。
教育系YouTuberに始まったDaiGoのミスを指摘する動きは、物申す系YouTuberを巻き込んで大きな広がりを見せました。

煽りに真っ向から対立

これらの動画で対抗心に火がついたのでしょうか。
DaiGoはチャンネルのコミュニティ欄で「YouTuberに関しては自分より【登録者数が1/10程度またはそれ以下】の人間に絡まれたところで何の影響もない」「弱小YouTuberの取る戦略としては非常に正しい」などとして、彼らの発言をバッサリ切り捨てます。

27日には「貴重なご指摘ありがとうございます!【動画説明欄も見てね▼】」という動画を公開しました。
動画の中でDaiGoは、Wikipediaを参考に「かつてカルト宗教の教祖をしていた」「従業員を無給で働かせていた」といった情報を紹介。

自身が土下座している写真をサムネイルにするなどして指摘に感謝する風を装っているものの、Wikipediaにえらてんが「イスラーム信仰の布教に努める。」とあることを踏まえ、「イスラム教ってバーOKなんですかね」などとえらてんを煽り返す様子を見せましたが、さすがに煽りすぎたと感じたのか、現在はこの動画は削除されてます。

これに対してえらてんが再度動画を投稿し「13歳の中学生と淫行した疑惑を触られたくなかったのか」などとしてDaiGoをさらに煽り返すなど、対立は激化しています。

教育現場への問題提起だった

宿題は不要だとしたDaiGoの発言は行き過ぎだったにしても、その発言の根底にある研究データや記述は論文として発表されているもの。

東京大学の不登校系YouTuber「よさまつ」(登録者4.8万人)も、ハリス教授の論文に目を通して「結局宿題に効果があるのかないのかは誰にも言い切れない」とした上で、「いろいろ実験をやってみて、エビデンスベースの教育をもっとするべき」とするDaiGoの考えに共感する様子を見せています。

宿題が不要とまでは言わなくても、科学的な検証に基づき学習内容を決めるという姿勢は、日本の教育現場でも参考にできるのではないでしょうか。