子役、カリスマギャル、ニート、そしてYouTuberへ。
てんちむが自叙伝を発表

2019年12月6日、「てんちむ」(登録者97万人)が自叙伝『私、息してる?』(竹書房)を刊行しました。
12月11日、てんちむはツイッターで計10万部が発行されたと発表。
このところ、YouTuberの出版ラッシュとなっていますが、その中でも特に好調な売れ行きのようです。


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「好きな人は1人って誰が決めたの?」

てんちむの独特な価値観の1つに「1人だけを愛さない」というものがあります。一見、彼女に対してふしだらな印象を持つ人もいるでしょう。また、彼女は“ビッチ”と自称しているからなおさらのこと。

本書では、そうしたてんちむの価値観についても詳しく語られています。

彼女は自分のとある性質をよく理解した上でそのようにしているそうです。
それは、彼女がかなりの依存体質であること。
選択肢が1つしかない状況は彼女をダメにしてしまうのです。
そこで彼女は、好きな人を1人に絞らず、複数人を愛すようにした。
そうすることで、万が一誰かとの関係がダメになっても替えの者がいるためメンタルを保ちつつ仕事ができるというのです。

これは仕事でも同じことが言えて、彼女はYouTube以外にもさまざまな事業を並行して行っているため、心に余裕を持って仕事ができる。
“病まない”ようにするため、すべてに対してリスクヘッジを怠らないようにしているのです。
仕事第一な現在の彼女にとって、

今の私にはこの状態が一番合っている

と話しています。
しかし年齢的にも、次に1人とだけ付き合うことがあった場合には、その人との結婚を考えていると話しています。

「息してる?」

やっほーみんな!息してる?」という動画冒頭の挨拶が特徴的なてんちむ。
本書のタイトルにもそのフレーズが使われています。

小学校5年生から「てんかりん」としてNHK『天才てれびくんMAX』にレギュラー出演するなど芸能界で活躍していたてんちむ。
その後、“清純派子役”から“カリスマギャル”へ転身。父の死や2年間の引き籠り生活など、現在に至るまでさまざまな困難にぶつかってきたそうです。

19歳のころ、てんちむはとある映画でヌードになります。
当時仕事に復帰したばかりで、仕事を選べない立場にいた彼女は出演を後悔し、思いつめたあまり2度自殺を試みたそうです。

生きることを諦めて自殺を図ったのに、それすら満足に出来なかった。
「息してる?」という挨拶には、こういった背景がありました。

その後彼女は2年間、引き籠り生活を始めることになります。
当時収入は0でも貯金は3000万円以上あり、目黒のタワーマンションの1室で1人ゲームをやりこむ日々が続きました。
最初はストレスを感じず気ままに過ごせたそうですが、徐々に減っていく貯金と将来への不安がまた彼女を蝕むようになり、今度は

仕事を選べない立場よりも、仕事を選ぶ側になってやろう

と熱意を燃やすようになります。

自分で自分を追い込むしかなかった

てんちむはニート生活を脱し自分を奮い立たせるため、徹底的に自らを追い込みます。
彼女が最初に手掛けたのは、今まで自分が築き上げてきたものを全て手放すこと。

自分が築き上げてきたモノ、作り上げた環境はいずれ自分の甘えになるのでは?

と考え、住んでいたタワーマンションを売り、貯金数千万円を親に渡すなど、彼女は過去の努力の結晶をすべて手放しました。

まさに家無し、一文無し。
彼女は自らを“働かざるを得ない状況”まで追い込み、すぐにモデルなどの仕事に復帰します。
そして同時に始めたのが、現在の本業であるYouTubeでした。

劣等感があるからこそ頑張れる

登録者100万人達成まですぐ、といったところまで登り詰めたてんちむですが、それをささえた彼女の原動力は、他者への“劣等感”でした。
他者から見れば「自己肯定感が低い」と思われがちですが、

(他者と自分を比べて)悔しいから頑張れるし、満足できないからこそ高みを目指そうと思える。
きっと満足してしまったら、私はそこで止まってしまう。

と話しています。
彼女の底知れぬ向上心の所以が理解できたような気がします。

劣等感を消すことが出来ない彼女の夢は「自分を好きになること」。「仕事」はその手段だと話しています。
何度も人生を捨てようとしたが、それでも今生きている。何が起きたとしても「生きててラッキー」だと思い、今日も彼女は“息”しています。