YouTubeが新型コロナウイルス関連動画の広告を規制すると表明

YouTubeが、COVID-19(新型コロナウイルス)を取り扱った動画の広告を規制すると発表しました。

COVID-19を取り扱うコンテンツは、広告掲載に適したコンテンツのガイドライン内の「物議を醸す問題やデリケートな事象」に該当するため、収益化ステータスが広告表示なし、又は制限ありになります

新型肺炎を題材にした動画投稿相次ぐ

2020年1月から2月にかけ、YouTubeには新型コロナウイルスに関する動画が数多く投稿され、大きな反響を呼んでいました。

2020年2月18日には神戸大学の教員「岩田健太郎」(登録者数2.1万人)が、船内で感染が拡大していた大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について言及する動画を投稿。
20日に削除されるまでのわずかな間に150万回以上再生されたほか、厚生労働省の官僚が直接反論する事態にまで発展しました。
(関連記事「神戸大学教授がクルーズ船の対策を批判「シエラレオネのほうがマシ」」)

またYouTubeには、コロナウイルスで品切れになったマスクを街頭で配ったり、「コロナウイルスは人口削減計画だった」という都市伝説を主張する動画も投稿されていました。

新型コロナに関する動画の広告規制

こういった流れを受けてか、2020年2月21日、YouTubeは「COVID-19を取り扱ったコンテンツについて」というニュースを発表しました。
これによるとYouTubeは、新型コロナウイルスを取り扱った動画を「物議を醸す問題やデリケートな事象」に該当するものとみなし、広告を規制する方針のようです。

なお、当ニュースは2月22日17時現在、YouTubeStudio(チャンネル運営者向けの管理画面)のダッシュボードからのみ確認できる状態です。

YouTube

YouTuberも言及

今回の公式声明以前にも、YouTuberの中から広告を停止させられているといった声が上がっていました。

政治・経済といった話題を解説する「KAZUYA」(登録者数69万人)は2月13日、ツイッターで「新型コロナは広告落ちています」と報告。

音楽アーティストの「井上ジョー」(同26万人)も2月20日の生配信で、動画の広告が停止させられたうえ、再申請でも却下されたことを報告しました。
「なんで再生数伸びてるやつに限ってそんなことするの?」と不満げに話しています。

井上ジョーはこれ以前に、新型コロナウイルスによるアジア人への差別などについて言及する動画を投稿していました。

物申す系YouTuber「みずにゃん」(同18万人)もこの件について言及し、広告停止は「デマ・陰謀論が流れていたからじゃないかな」との考えをツイートしています。

一部のチャンネルでは広告規制を解除する方針

(3月14日追記)
3月11日にYouTubeが「この状況は現在も進行している」とのことから、一部のチャンネルでは収益化を認める方針であることを発表しました。

YouTube は、一部のチャンネルのコロナウイルス関連のコンテンツで広告を有効にする予定です。
対象となるのは正しく自己診断を行っているクリエイター、幅広いニュース パートナーのコンテンツで、今後対象チャンネルを追加していく予定です。(YouTubeヘルプ