YouTuberきょんくまの仕事観。
仕事の選択肢は『好き』だけじゃない

きょんくま」(登録者数107万人)の「きょん」が半月ぶりに動画を公開、30分にわたって自分の人生を振り返りました。

2月前半から活動を休止していた

2020年2月8日に投稿した動画で、きょんくまはしばらくの間活動を休止することを発表していました。
(関連記事「きょんくまが活動休止を発表」)

活動休止について「この先、迷わず前に進めるようによく考えて決めたお休み」として詳しくは語りませんでしたが、今回きょんが自分の人生を振り返る動画を投稿したことと関係があるかもしれません。

好きなことで生きてる訳じゃない

2020年2月21日、きょんくまは「好きなことで生きてる訳じゃない-きょんくま-」を投稿しました。

2014年にYouTubeが発信した「好きなことで、生きていく」を意識してのタイトルには、きょんなりの考えがありました。

貧乏だった小中学生時代

小学校の頃に両親が離婚、4人の子供を母親1人で育てていたこともあって、きょんの家は「めちゃめちゃ貧乏だった」ようです。

電気やガスが止められることもあり、お年玉や近くの八百屋で働いたバイト代を生活費に充てていた小中学校時代。
当時は白いご飯にドレッシングをかけた「ドレッシングご飯」で空腹をしのいでいた、という貧乏エピソードも明らかにしています。

皆に笑ってほしかった

小中学校時代は周囲から「嫌われてた」と話すきょんですが、それでもちょっかいをかけたり、冬でもタンクトップで過ごすなど、目立とうと努力していたようです。

なんでか昔からみんなに笑ってほしくて、おもろがってほしくて、俺めちゃくちゃ頑張ってたのよ。

極度の寂しがり屋は子供の頃に作られたものなんだなと。
家には父親も母親もいない。寂しいと思う部分を埋めるために人に見てもらったり、パフォーマンスしたり。

母親は一家を養うために働き詰めで、兄弟も遠くの学校に通っており、家では自分一人で過ごすことが多かった子供時代。
YouTuber「きょん」のルーツは、この時すでにあったようです。

「やらなきゃいけない」で高校進学掴むも…

なんか俺の人生、やりたいで生きてこれなくて、やらなきゃいけないで頑張ってきた。

貧乏な家庭で育ったきょんは、高校に特待生として入学すべく中学3年生から体操を始めます。
するとわずか1年の間に大会で賞を獲得、見事青森の高校に推薦での入学を果たします。

ところがその高校の教育は超スパルタ。
体操部はさらに厳しく、現在では考えられないような厳しい指導も行われていたようです。

怪我で選手生命を絶たれたことをきっかけに、きょんは高校から“逃走”。
朝の早い時間に高校の寮を抜け出し、青森から東京の実家までヒッチハイクで帰ります。

実家まで帰ってきたきょんを襲ったのは「病む」という経験でした。
それまで励んでいた体操は選手生命を絶たれ、他の学生が学校に通うのを尻目に実家で過ごすきょんは「何しても楽しくなかった」と当時を振り返ります。

沖縄の通信制学校に入学

そんな折、きょんは勧められるがままに、今度はなんと日本の正反対、沖縄の通信制学校に入学します。

沖縄の学校が俺の中でターニングポイントになったんじゃないかなと思ってて。

沖縄の高校では、小中学校時代の目立ちたい、笑わせたいという性格が発揮され、クラスのメンバーの中心的な存在となったきょん。
ある日、クラスメイトの女の子から「海で自殺をしようとしていたのに、きょんのおかげで今度は海で楽しい思い出ができた」と感謝されたとき、こう思ったと話します。

今まで見返したり驚かせたい生きていかなきゃダメなんだって思ってた人生だったのが、誰かを楽しませたり笑わせたり笑顔を見るのってめちゃくちゃ楽しいんだ、幸せなんだっていうのにそこで気付いた。

高校を辞めて病んでいたきょんでしたが、「本当に(学校を)やめてよかったと思う」と話しました。

好きなことで生きていく、ではなく

波乱万丈な人生を生きて来たきょんは、「好きなことで、生きていく」というフレーズに思うところがあるようです。

好きなことを仕事にすると、嫌だったり疲れたりして、そのことが嫌になってしまったりする。

この発言の裏には、かつて体操で苦しい経験をしたこともあるのでしょう。

好きなことを仕事にするだけでなく、できることを仕事にして、それを好きになるという考えもあるのだと話します。

出来る事を仕事にするのもめちゃくちゃいいことだと思う。

やることによって得られるものってものすごく“好きなもの”なんじゃないかと思って。
何をもって好きかを勘違いせずに、ちゃんと勉強したり分析することってめちゃくちゃ大事だと思う。

夢に向け、新たな決意を表明

この動画の最後にきょんは、新たな決意を表明しました。

気付かせられる人になりたいってめちゃくちゃ今は思ってて。
良くないことは良くないこと、良いことは良いこと、こうすればもっと良くなること、頑張れば報われる、もっと楽しいってことってあるんだよ…
教えて伝えられて、気付かせられて変えられるインフルエンサーになりたいっていうのが本当に思えている「夢」なんだなって気づいて。

しかしきょんは、今のままのチャンネルではそれに気付いてもらうのは「無理」だと話します。

伝えたいことを伝えられるようになるため「今年でチャンネル登録200万人行きます!」と新たな目標に向けて頑張ることを表明し、活動再開を宣言しました。