YouTubeの広告単価が4月に入り激減か。
65%減との報告も

YouTube動画の1再生当たりの広告収入、いわゆる広告単価が4月に入って激減したと、複数のYouTuberが報告しています。

コロナ禍でYouTube利用増加?

ユーチュラに登録されている約3万のチャンネルのデータでは、2020年1月から3月にかけての月間総再生回数は、1月が172億回、2月が152億回なのに対して、3月は197億回と大幅に増加しています。
昨年までは3月になると再生回数が増加するという傾向はなかったため、新型コロナウイルスの影響でYouTubeの利用が増加している可能性があります。
実際にYouTubeも利用の増加を受け、動画の画質を落とすと発表しています。
(参考:YouTubeヘルプ「新型コロナウイルス感染症 2019(COVID-19)に関する更新」)

広告単価が激減との報告

YouTuberにとっては追い風とも思われる状況ですが、収益はむしろ低下しているかもしれません。
複数のYouTuberが、4月に入って広告単価の低下がひどいと報告しています。

旅行・鉄道系のYouTuber「スーツ」(登録者数42万人)は4月3日に投稿した「4月に入ってからの広告収入少なすぎ・・・・・・!!」の中で、2020年2月以降、昨年と比較して広告単価が30~50%ほど低下していることを明かしました。

YouTube

それまで講師を務めていた東進ハイスクールを辞め、4月には“YouTube無料の予備校”「ただよび」での活動をスタートした「森田鉄也」(同7.6万人)も、4月1日から「YouTubeの広告単価がめちゃくちゃ下がってる」「急落、ほんとに」と言及。
4月1日には過去最高の再生回数を記録したにもかかわらず、3月31日と比較して約半分の収益しか得られなかったと話すと、

どうなってしまうんだろうとすごい不安なんですけど…困りましたね、本当に。
どうなってしまうの?私はYouTubeで生活するYouTuberなのに…

と嘆きました。

4月は広告単価下がる傾向も…

3月には多くの企業が年度末を迎えるため、YouTubeの広告単価も例年高くなる傾向があります。
逆に4月は年度始まりということで、広告単価が低くなる傾向にありますが、今年は特にひどいようです。

スーツは、例年であれば3月→4月は約50%の低下のところ、今年は65%近く低下していることを明かしたほか、「イケハヤ大学」(同14万人)のイケハヤも「いままで1再生だいたい0.6円とか0.5円だったのが(中略)0.3円くらいになりそう」と話しています。

広告主が出稿控えたか

こういった状況について、多くのYouTuberは「新型コロナウイルスの影響で、広告主が広告を出すのを控えている」との推察をしています。

ここ数カ月、新型コロナウイルスの影響で消費者心理に大きな影響が出ていると、多数の専門家が言及しています。
(参考:NHKニュース「“消費者心理” 7.4ポイント悪化 最低水準に 新型コロナ影響」)
政府からは4月7日にも緊急事態宣言を出す見通しが明らかにされており、さらなる需要の減少が予想されていることから、企業が広告の出稿を控えているのではないかと考えるYouTuberが多い様子です。

ただしYouTubeでは、投稿する動画の内容や視聴者に応じて配信される広告が変わります。
(参考:YouTubeヘルプ「動画キャンペーンのターゲティングについて」)

スーツの場合は主要な広告の内容として「JR東日本」「全日空」といった交通機関や「じゃらん」などの旅行雑誌を挙げましたが、いずれも業界自体が大きな影響を受けています。
森田氏のような教育系チャンネルに関しても、一部の地域では塾の休業が要請されており、新型コロナウイルスが向かい風となっているのでしょう。
(参考:「都、幅広い施設に休業要請へ 塾や映画館、百貨店など」)

逆に、外出自粛が追い風になっているゲーム実況などのチャンネルがどのような影響を受けているかは不明です

ただ少なくとも、新型コロナウイルスがYouTuberにも少なくない影響をもたらしているのは確かなようです。