登録者数2700万人・年収30億円のキッズYouTuberが著書で語った“YouTube成功のカギ”とは?

2020年11月11日、「Ryan’s World」(登録者2720万人)の著書『マンガでわかる YouTuber養成講座 世界一のRyan’s Worldのノウハウ公開!』(講談社)が刊行されました。

「どうしてボクはこのなかにいないの?」

「Ryan’s World」の「ライアン・カジ」くんは、現在9歳の小学生にして、推定年収は30億円超(本書より)という超有名キッズYouTuberです。
父親の「ライアン・シオン」は福島県生まれで、15歳で渡米した経歴の持ち主。

ライアンくんがYouTubeを始めるきっかけとなったのは5年前、彼が3歳のある日。
子供がおもちゃの商品を紹介するYouTube動画を親子で見ていたとき、ライアンくんはひとこと

どうしてボクはこのなかにいないの?
(中略)同じおもちゃ持ってるよ。どうしてボクはやってないの?

とつぶやいたそう。
それを聞いたシオン氏は息子の希望に応え、YouTube活動をすると決心。
動画内容は主におもちゃのレビューで、動画を通じて「ライアンの家に遊びに来た疑似体験ができる」というコンセプトを設定し、チャンネル名を「Ryan ToysReview」と命名。初めて投稿した動画は、手持ちのスマートフォンで撮影されました。

父シオン氏のトライ・アンド・エラーがマンガで

本書では、シオン氏のトライ・アンド・エラーがマンガで分かりやすく描かれています。

例えば、ある動画だけ、他と比べて著しく再生回数が少なかったとき。
投稿者の管理画面「YouTube Studio」の「アナリティクス」(解析ページ)にて、動画サムネイルが表示されたときのクリック率を確認すると、再生回数の少ない動画には目に見える特徴があったそう。

それは「サムネイルのシンプルさ」でした。
誰が・何を・どうしたか、サムネイルを見た視聴者が一瞬で判断できなければ再生されにくいことにシオン氏は気付き、以後改善に努めたとか。

その他、最も再生される時間帯を見計らって投稿時間を決めるなど、アナリティクスで視聴者の動向を確認し、活動にフィードバックすることが重要だと本書で描かれています。

ライアンが悲しんだり怒ったりするような動画は投稿しない

ライアン一家は、チャンネルの人気が出るうちに、知り合いから

自分の子どもをYouTubeに晒して怖くないの?

と言われることもあったとか。

しかし、ライアン一家は「ライアンが悲しんだり怒ったりするような動画は投稿しない」「撮影時間は週3時間まで」など、ライアンの成長に悪影響を及ぼさないよう、自らにルールを課したとシオン氏はいいます。
また、ライアンが楽しんでいる様子を撮影するという、当初からのコンセプトを変えないように活動を続けたと話しています。

初の“バズ”からさらにステップアップするために

そして活動開始から4カ月後、ついにとある動画の再生回数が100万回再生を超え、ライアン一家は初めての「バズ」を体験します。
このチャンスを最大限に活かそうと、シオン氏はバズった動画の最後に関連動画のリンクを添付したり、サブチャンネルの開設など行動。
ライアンくんも当時人気のキッズYouTuber「EvanTubeHD(エヴァンチューブ)」(登録者668万人)を目標に、活動を頑張ったそうです。

YouTubeは「“自分にとっての面白い”の実現」

さらにライアンくんの動画で紹介されたおもちゃの売れ行きが好調なことから、企業からのタイアップのメールがひっきりなしに届くようになったそう。
しかしシオン氏は、ライアンくんの商品パッケージへの顔出し・名前出しのリスクを懸念し、動画での商品紹介程度に留めます。

シオン氏はチャンネルの動画編集作業に加え、企業との連絡など多忙を極めるようになり、打開策を考えていたところ、ライアンくんの「キャラクター化」というアイデアを思いついたそうです。
シオン氏はデザイナーにライアンくんをイメージしたキャラクターの作成を依頼し、キャラクタービジネスを展開。
そのライセンス収益で動画編集などのスタッフを雇い、ライアンくんのビジネスを急拡大させました。

シオン氏は

日本では有名YouTuberやVTuberの多くが事務所契約をしているのが現状だが、私は自身でスタジオを創設するほうがYouTuberの本質に合っていると考えている。
なぜならYouTuberの活動の原点は、“自分にとっての面白い”の実現だからだ。

とコメントしています。

“推し度”を高めること

2019年、「Ryan Toys review」は「Ryan’sWorld」に改名。関連チャンネルは9つまで増えたものの、「撮影時間は週3時間まで」というルールは変えず、ライアンくんはYouTubeのほか、勉強や多くの習い事に励んでいるようです。

シオン氏はここまで成長できた理由として、「視聴者を飽きさせない動画構成と編集」・「過激さを求めたガイドライン違反動画を作らない」・「トレンドを取り込んでポジティブさを欠かさない」の3つを挙げます。
さらに今後競争が激化するYouTubeで成功するためには、ライブ配信を通じて視聴者の“オシ度”を高めること(推せるYouTuberになること)が鍵だと説明しています。

5年前までは何者でもなかったいち家族が、YouTubeとの出会いにより人生を大きく変えた様子が本書では描かれています。
これを機会に、あなたもYouTubeを始めてみませんか。

■概要
『マンガでわかる YouTuber養成講座 世界一のRyan’s Worldのノウハウ公開!』
シオン・カジ、ライアン・カジ 著(講談社、2020年)
Amazonの販売ページ