トランスジェンダーの参加が認められているアメリカで
『女子スポーツの終わり』動画が訴えていること
元・陸上選手でスポーツコメンテーターの為末大さんもリツイートしているこの話題。アメリカ在住のセリナ・ソールさんが訴える『The End of Women’’s Sports』という動画が考えさせられるのです。
ここから連なるツイートを是非読んでください。公平性とジェンダーの自己決定は競技の現場で対立するという話です。 https://t.co/j7k3lbFxVl
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) November 23, 2020
彼女は、高校の部でコネチカット州トップ5に入る短距離走者でした。トランスジェンダーとして女子競技に参加してきた、生物学的な男子と競うようになるまでは…。
理不尽さを冷静訴えているこの動画は、11月16日に公開され、世界中で拡散されています。
生物学上の男子と競うことに
セリナさんは8歳の頃から短距離走者になることを夢みて、多くの楽しみを犠牲にしながらトレーニングを続けてきました。高校の部で五本の指に入る走者になったものの、突如、現れたトランスジェンダーの2人によって、勝てなくなったそう。
生物学上男子である2人は、2年続けて1位2位を独占し、15の選手権タイトルを獲得したのだそう。こういう能力差の大きな陸上などのスポーツでは、生物学的な男子が女子と競うことで、女子が締め出されてしまう現実を訴えています。
実際に、彼女も選手権に出場するチャンスを失い、優れたコーチの目に留まることもなくなり、奨学金を得る機会も失ってしまったのだそう。他のスポーツでも、生物学的な男子と競わなければならないとしたら、女子はその機会を確実に失ってしまいます。
性のアイデンティティの話ではない
彼女が異議を申し立てようとすると「偏見を持つ人」としてレッテルを貼られるので、「黙って受け入れろ」と泣き寝入りするよう、周囲の大人には言われたそうです。それでも彼女は黙っていません、彼女は実際に連邦裁判所に訴訟を起こし、動画で世界中に訴えかけています。
「これはジェンダー・アイデンティティの問題ではない。これはフェア・プレイの問題なのだ」と。
日本の反応はというと…
この動画を翻訳をされた@tarafuku10さんのツイッターには多くの反応が。
競うのは身体能力であって本人の性自認ではないですもんね……
トランスジェンダーは…トランスジェンダー部門を作ればと思う…確かに不公平だ…ホルモン数値で規制するとかしないとな…
男子スポーツと女子スポーツを分けているのは差別ではなく区別なのに、そこを間違えるからこうなる 勝てなくて当たり前だよ、チートだもの 体で区別するか、新たに区別するかしないと解決しないのでは?
ジェンダーフリー時代になったからこそ、浮上してきた問題。過渡期でもあるため、彼女のように理不尽な立場にあった当事者たちが声をあげていく必要がありますね。