「完全なデマ」
中田敦彦のヴィーガン解説動画を専門家が痛烈批判

中田敦彦」(登録者数342万人)がYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で誤った情報を発信しているとし、専門家から批判されています。

ヴィーガンの背景には「飢餓」がある

問題となっているのは、2020年9月24日に公開された「【ヴィーガン①】世界中のセレブやスポーツ選手が注目している完全菜食主義(Vegan)」。
動画の中で中田は、ヴィーガンの歴史や、ヴィーガンが野菜しか食べない理由などを解説しています。

中田は、ヴィーガンが野菜しか食べない理由の1つに「飢餓を生んでいるのは、実は畜産業だ」という考えがあると話し、現在世界の飢餓人口は8億2000万人存在し、「地球上の9人に1人が飢えて死んでる。これが現実です」と解説。

穀物自体は年間26億トン生産されており、人類全員が飢えずに済む量の食べ物があるものの、多くは牛の飼料となり、さらにその牛は裕福な人が食べているという現状があるため、「飢えが止まっていない」と説明しました。

中田の主張は「完全なデマ」

1月13日、農業ジャーナリストの浅川芳裕氏がツイッターでこの動画に言及し、中田の解説を「完全なデマ」と批判しました。


浅川氏は、中田が「飢餓人口」とした「8億2000万人」は、飢餓人口ではなく、国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した栄養不足人口(PoU)の推定値である、と複数のグラフを引用し主張。
「家畜はむしろ重要な栄養源」であり、中田の解説はヴィーガン本を「検証なく垂流し」したものだと批判しました。

「紹介の域を超える、扇動的な言論・宣伝活動」

浅川氏の主張に対し、一部からは

中田敦彦は本の内容をそのまま紹介してるだけなのでデマと誹謗するのは異常

との声も挙がりましたが、浅川氏はこれにも反論。


中田が動画作成にあたって参考にした書籍は「ヴィーガンは飢餓を救う」「飢餓を生んでるのが畜産業」などと曖昧な表現に留めている一方、中田はこれらを「断定」的に説明しており、浅川氏はこれを

紹介の域を超え、自身の扇動的な言論・宣伝活動(デマ)。
「僕は免責」とはならない

と痛烈に批判しました。

インフルエンサーの誤情報発信問題

分かりやすい解説で“教養系”のYouTuberとして成功した「中田敦彦のYouTube大学」ですが、これまでも

中田敦彦、日韓関係を扱った動画に低評価殺到。視聴者からは「勉強不足」の声も(2019年8月)
中田敦彦のイスラム教解説は「デマ」専門家が痛烈批判(2019年12月)

など、たびたび間違いが指摘されています。

ちなみに中田は、あくまでも本の内容を紹介するというスタンスのためか、間違いを指摘されて、動画を非公開にすることはあっても、訂正や謝罪をしたことはほとんどありません。

また、研究論文などの解説動画を投稿している「メンタリストDaiGo」(登録者227万人)も、誤情報を発信したとして複数の専門家から批判されたことがあります。
有名だからといってインフルエンサーの情報は鵜呑みにせず、自分で真偽を確かめる姿勢が求められます。

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