ダム湖底の散策は合法?炎上中のYouTuberが反論

YouTubeで活動する際、視聴者に興味を持ってもらうために他人と違うことをする、というのは多くのYouTuberにとって前提となっている考えです。しかしその結果、動画で行った・挑戦したことが違法だった、なんてことも多々あります。
渋谷の迷惑行為で書類送検された「ジョーブログ」(登録者数132万人)の一件も記憶に新しい方が多いのではないでしょうか。
(関連記事:「ジョーブログの企画が「迷惑すぎる」と炎上。警視庁が捜査に」)

そして今回も、YouTuberが行った行為が、違法か違法でないかをめぐって大きな話題となっています。
 

ダムの貯水率が低下、ついに0%に

騒動の中心となっているのは、愛知県新城市にある「宇連ダム(うれだむ)」。この宇連ダムでは貯水率が低下しており、2019年5月19日には34年ぶりに貯水率0%を記録しました。

湖底からはダムの底に沈んでいた橋などが現れており、週末にはその光景を一目見ようと多くの見学者が殺到。中には立ち入り禁止区域にはいって写真撮影を行う人もおり、水資源機構が注意を呼びかけていました。
(参考記事:日本経済新聞「渇水の宇連ダムで思わぬ騒動、60年前の橋に見学客殺到」)
 

ダムの底で撮影、動画を投稿

ORGAN LIFE -オルガンライフ 自然に生きよう」(登録者数2.4万人)も、このダムの様子を見学に来た1人でした。

オルガンライフは、5月19日に「宇連ダム 貯水率0% 湖底を散策してみた 愛知県 鳳来湖 大嶋橋」を投稿。水が無くなったダムの底を歩く様子を動画にして公開しています。動画の中でオルガンライフは、

なんか異次元に来たみたいですね
どっかの星に降りてきたきたみたい

とコメント。YouTubeに投稿したのも、普段見ることのできない光景への感動を共有するためだったのでしょうか。

動画が炎上。ニュースにも

動画は5月23日15時時点で23,000回再生されていますが、高評価60に低評価1000、低評価率94%と炎上する事態となっています。

コメント欄でも、

「立入禁止に勝手に入ってテキトーなレポートする素人。YouTuberってホントクズ」
「そこまでして登録者増やしたいか?恥を知れ!」
「違法行為ですので、愛知県庁および愛知県警に通報いたします。」

と、ダム湖への侵入は違法行為であるとして、視聴者からの批判が殺到しました。加えてこの動画はテレビ朝日がニュースとして取り上げるなど、大きな話題となりました。
(参考記事:「空っぽダムの湖底散策が大問題 そもそも立ち入りNG」)
 

「立ち入り禁止」に根拠はないと反論

そんな中、オルガンライフは5月22日に「テレビ朝日の宇連ダム湖には「そもそも立ち入り禁止」に根拠はない」を投稿しました。

オルガンライフは、ダム底への侵入が違法であるとするコメントに対して、

はじめに言っておきますけど、ダム湖への侵入、特に他の規制がなければ、河川法の自由によって、だれでも歩くことができます。(中略)
河川法によって自由行動が認められている場所です。だから1人、または小集団で行くのは何の問題もないです。撮影もできます。
ダムの管理者、水道関係のところ、そこはダムの堤体に対しては入るなと言えるけど、他の部分に対しては、言えないのですよね。

と反論しました。河川法では「自由」という言葉は使われてはいませんが、河川法第一章第二条によると、「河川(ダム等の河川管理施設を含む)は、公共用物」とされています。そのことから「ダムの底を歩くことは河川法の自由にあたる」としているようです。
(参考記事:電子政府の総合窓口e-Gov「河川法」)

また、テレビでは「そもそも立ち入り禁止」というテロップが使われており、ダム湖への侵入があたかも違法化のように報道されていました。ところが実際の記事には違法行為であるとの根拠が示されておらず、オルガンライフはその点を批判しました。

違法行為かどうかは定かではありませんが、そういう動画を投稿すると視聴者の注目を集めるのも事実。オルガンライフの投稿した動画の平均再生回数は2,600回ですが、ダム湖底の散策の動画の23,000回再生を超えており、事実上のヒット動画となっているのですから。

 

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